「じょうずね」
前回のエントリーの続き。
その日から始まった2週間ごとの4人での調教プレーが、明日は4回目。
1回ごとに発展していく。
明日までに、その1回目のショックをここで吐き出そうとしているのが自分でも分かる。
その1回目の夜。
U子様は基本的にS様とG様に対してはM、私に対してはSとして振る舞った。
ただし、G様からはいろいろなプレーをされるが、その他の点では、言葉遣いやなにかは精神的には対等な立場だった。
そして、その日、私には精神的にSとして、それを言葉や態度で示されたが、プレーには参加してこなかった。
一度も、直接的にも、道具を介して間接的にでも、U子様が私に触れることはなかった。
しかしその視線と、言葉だけで私に激しい屈辱与えるのに十分だった。
二人は現われると、U子様はS様に促されて近くのカウンタースツールに座った。
その脇にS様が立った。
G様は、私の後ろ手の拘束と首輪のリードを外してくれた。
そしてそのG様の「S様にごあいさつしない」という声に促されて、G様の前に跪いた。
私とG様の間で
「あいさつしなさい」
というのは具体的な一つの行為を指していて、それはもう日常的に繰り返されてきた。
そしてその日の午前中から、G様に「今日はまずS様への念入りなご挨拶を忘れないように」と言われていたので、何をしなければいけないかは迷いはなかった。
跪き、自由になった両手でS様のズボンの前のジッパーを開いた。
これもG様との間で繰り返されてきたことだ。
しかしS様に対してははじめてだ。
前2回の調教ではS様はすでに裸になって、そそり立ものを私に差し出していた。
自分から求めるように、前に立った男のジッパーを開き、ブリーフの前から取り出し、それに唇を捧げるという行為が恥ずかしさを倍加させた。
しかしG様との間で慣れた動作で自分でも驚くほど何の躊躇もなく動作はスムーズに進んだ。
S様は自分のものが十分固くなったころ、私の頭をいったん外し、自分からベルトを外してズボンを脱ぎ、ブリーフを下した。
その間私は、視線を落してずっと待っていた。
S様のとなりのスツールに座っているU子様のハイヒールがゆるゆると小刻みに動いているのが斜め向こうに見えた。
彼女が私を見下ろしている視線がそれで痛いほど感じられた。
しかし、見上げる勇気はなかったし、その許可も得ていないという気持が調教というものに慣れている自分の頭のなかをよぎった。
後ろにいるはずのG様の視線も気になった。
自由になってそそり立ったS様のものに、私は、G様の調教で身についたテクニックを使い、そして、そして2週間前にS様本人からじかに教わったS様好みの流儀を思い出しながら、一生懸命奉仕した。
G様から、あとで、自分にするときと同じくらい愛情がたっぷりこもっていたとからかわれたくらいだった。
亀頭をちろちろ舌先で愛撫し、唇で中程まで柔らかく包みこみ、玉を含んで舐め、竿を上から下まで愛しそうに舐め、口いっぱい喉いっぱいに含んでディープスロートした。
視界の向こうにゆらゆらと動くハイヒールの足が、眼をつぶっても脳裏をよぎるのを、忘れようとしてあれほど夢中になったのだと思う。
奥深く含みながら、S様のものが膨れ出してきて、いよいよかなと思ったところで、急に頭を押えていたS様の手が私を逆に引っ張り、
「このくらいでいい」
と言った。
G様も後のセックスが控えているときは射精しないのでそれには慣れているが、この時はS様のものが、明らかに射精に向けて膨らみ出していて、それを期待していたので、軽い失望感と中途半端な気持のまま口を話したのを覚えている。
そしてその瞬間
「じょうずね」
と一言、U子の声が頭の上から降ってきた。
はじめて私にかけられたU子様の言葉だった。
不意をつかれて、私は声のほうに顔をあげた。
跪いて上目遣いに見あげている私を、くったくない笑みを浮べて見下しているU子の眼がそこにっあった。
顔は笑っているものの、ぞっとするほど冷たい眼だった。
「この人についていくことにした」と、私に、他人の顔を向けて言ったときの眼、ストーカー行為をした私を蔑むように見ていたその眼、それが何十倍にも増加されたような目つきだった。
それが私とU子様のその日の唯一のアイコンタクトだった。
そして、私にとってU子がU子様になった決定的瞬間だった。
========
書きなががら乾かしていたマニュキュアが乾いたので、着る物を見に、いったん外に出ることにします。
その日から始まった2週間ごとの4人での調教プレーが、明日は4回目。
1回ごとに発展していく。
明日までに、その1回目のショックをここで吐き出そうとしているのが自分でも分かる。
その1回目の夜。
U子様は基本的にS様とG様に対してはM、私に対してはSとして振る舞った。
ただし、G様からはいろいろなプレーをされるが、その他の点では、言葉遣いやなにかは精神的には対等な立場だった。
そして、その日、私には精神的にSとして、それを言葉や態度で示されたが、プレーには参加してこなかった。
一度も、直接的にも、道具を介して間接的にでも、U子様が私に触れることはなかった。
しかしその視線と、言葉だけで私に激しい屈辱与えるのに十分だった。
二人は現われると、U子様はS様に促されて近くのカウンタースツールに座った。
その脇にS様が立った。
G様は、私の後ろ手の拘束と首輪のリードを外してくれた。
そしてそのG様の「S様にごあいさつしない」という声に促されて、G様の前に跪いた。
私とG様の間で
「あいさつしなさい」
というのは具体的な一つの行為を指していて、それはもう日常的に繰り返されてきた。
そしてその日の午前中から、G様に「今日はまずS様への念入りなご挨拶を忘れないように」と言われていたので、何をしなければいけないかは迷いはなかった。
跪き、自由になった両手でS様のズボンの前のジッパーを開いた。
これもG様との間で繰り返されてきたことだ。
しかしS様に対してははじめてだ。
前2回の調教ではS様はすでに裸になって、そそり立ものを私に差し出していた。
自分から求めるように、前に立った男のジッパーを開き、ブリーフの前から取り出し、それに唇を捧げるという行為が恥ずかしさを倍加させた。
しかしG様との間で慣れた動作で自分でも驚くほど何の躊躇もなく動作はスムーズに進んだ。
S様は自分のものが十分固くなったころ、私の頭をいったん外し、自分からベルトを外してズボンを脱ぎ、ブリーフを下した。
その間私は、視線を落してずっと待っていた。
S様のとなりのスツールに座っているU子様のハイヒールがゆるゆると小刻みに動いているのが斜め向こうに見えた。
彼女が私を見下ろしている視線がそれで痛いほど感じられた。
しかし、見上げる勇気はなかったし、その許可も得ていないという気持が調教というものに慣れている自分の頭のなかをよぎった。
後ろにいるはずのG様の視線も気になった。
自由になってそそり立ったS様のものに、私は、G様の調教で身についたテクニックを使い、そして、そして2週間前にS様本人からじかに教わったS様好みの流儀を思い出しながら、一生懸命奉仕した。
G様から、あとで、自分にするときと同じくらい愛情がたっぷりこもっていたとからかわれたくらいだった。
亀頭をちろちろ舌先で愛撫し、唇で中程まで柔らかく包みこみ、玉を含んで舐め、竿を上から下まで愛しそうに舐め、口いっぱい喉いっぱいに含んでディープスロートした。
視界の向こうにゆらゆらと動くハイヒールの足が、眼をつぶっても脳裏をよぎるのを、忘れようとしてあれほど夢中になったのだと思う。
奥深く含みながら、S様のものが膨れ出してきて、いよいよかなと思ったところで、急に頭を押えていたS様の手が私を逆に引っ張り、
「このくらいでいい」
と言った。
G様も後のセックスが控えているときは射精しないのでそれには慣れているが、この時はS様のものが、明らかに射精に向けて膨らみ出していて、それを期待していたので、軽い失望感と中途半端な気持のまま口を話したのを覚えている。
そしてその瞬間
「じょうずね」
と一言、U子の声が頭の上から降ってきた。
はじめて私にかけられたU子様の言葉だった。
不意をつかれて、私は声のほうに顔をあげた。
跪いて上目遣いに見あげている私を、くったくない笑みを浮べて見下しているU子の眼がそこにっあった。
顔は笑っているものの、ぞっとするほど冷たい眼だった。
「この人についていくことにした」と、私に、他人の顔を向けて言ったときの眼、ストーカー行為をした私を蔑むように見ていたその眼、それが何十倍にも増加されたような目つきだった。
それが私とU子様のその日の唯一のアイコンタクトだった。
そして、私にとってU子がU子様になった決定的瞬間だった。
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書きなががら乾かしていたマニュキュアが乾いたので、着る物を見に、いったん外に出ることにします。